就職活動


米国Recruiting Resourceのご紹介

はじめに

 本ページはCornell Johnsonにおける米国Recruiting活動リソースを紹介するものです。世界経済の中心である米国でのキャリアを少なからず憧れる方がいる中で、米国でのRecruiting活動には、他ブログ等で紹介されている内容と合わせて肌で感じる難しさがあり、なかなか踏み出せないといったケースが多いものと想像します。

 米国のMBA Recruitingが取り分け日本人にとって大変難しいことであるのは周知の通りですが、その厳しい戦いに際してCornell Johnsonがどのようなサポートリソースを有しているかを紹介したいと思います。これらのリソースは、組み合わせ、個々人のアプローチ次第で大きな効果を発揮します。このリソースの豊富さは紛れもなくCornell Johnsonの魅力の一つです。

 Two-Year MBAの米国Recruitingでは、一般的に1年生時のSummer Internship Offerの獲得が最重要マイルストーンになります。最終的なFull-Time先がどうあれ、Summer Internの経験がRecruiting上、極めて重要になるからです。以下は主に1年生目線でのキャンパスリソースの紹介です。より具体的なご質問等がありましたら、在校生までお気軽にお問い合わせください。

Recruitingタイムライン

  • Summer Internship Recruiting Timeline (1年生時)
    • August: Cornell Johnson MBA begins
    • September – December: Corporate Briefing/Office Hours
    • Mid October – December: Consulting Case Interview Preps
    • Late October – Early December: Investment Banking Informationals in NYC
    • Mid December: Investment Banking Interview, On-Campus Recruiting Resume Drop Begins
    • January – February: On-Campus Interviews
  • Corporate Briefing:企業プレゼンテーションがキャンパスの講義室で行われるものです。その後、Atriumなどでレセプションが開催され、企業の方を学生が取り囲んだQ&Aセッション(Crop Circle)が催されます。
  • Informational:RecruiterとのInterview形式で行われ、自身のその業界、企業への熱意をアピールするとともに、その業界、企業への理解を質疑応答形式で深める機会となります。
  • 2年生時はSummer Internshipを受けて、Intern先にFull-Timeとして戻るケースが全体の40%程度、もしFull-Time Offerを獲得できなかったり、Intern先でのキャリアに疑問を感じた場合などは、改めてRecruitingを行うことになります。

米国就活サポートのリソース概要

  • Career Management Center (CMC) :Recruiting活動全体をサポートするチームで、キャリアアドバイザーが10名弱在籍しています。On-Campusのイベントを企業側とコーディネート、またMBA生へのキャリアアドバイスが主な役割です。年間を通じて、Recruitingセッションを業界・トピック(ビザ問題等)別で学生のニーズに合わせて開催します。
  • Professional Club :2年生によって運営されるクラブで、1年生のRecruiting活動をサポートしてくれます。主に、Weekly MeetingでRecruiting準備状況の確認や情報アップデート等を行っており、2年生がAlumniネットワークの窓口になるなど、1年生が直接連絡を取りにくいリソースに代理で情報収集してくれたりします。Consulting、Investment Banking (IB)、といった業界別に組織されており、例えばConsultingではケース対策、IBではインタビュー時のTechnical Question対策といった、業界特有のRecruiting対策が実施されることも特徴です。
  • Career Working Groups (CWG) :Summer Internshipを終えた2年生をリーダーとして、Recruitingをこれから始める1年生を区分けした7名程度のグループです。1年生はMBAスタート後すぐに配属されます。2年生が自身の経験を活かし、1年生へアドバイス/コーチングを行います。Professional Clubと同様、2年生が1年生の代理で情報収集を行ってくれたりします。
  • Immersion Program :クラスの一環で、ビジネスの実践的な知識・ノウハウを学ぶためのプログラムです。1年生の春学期を通じて、豊富な実務経験を有したFacultyらによって行われます。ImmersionのFacultyが企業らとの強いリレーションを持っているケースもあります。
  • Career Panels :業界別に、Internshipを終えた2年生や卒業生から実際それぞれの業界で働いてみた印象などを聞き、自分がどの業界に進みたいかの参考にできます。
  • その他 :Recruiting特化ではありませんが、以下は2年生が1年生のMBA生活をサポートする目的のプログラムです。ほとんど全ての2年生がRecruitingを経験していますので、ここで出会った2年生が幅広いサポートをしてくれることも多いです。
  • International Buddy Program :留学生同士で2年生-1年生をペアリングするもので、2年生が留学生ならではの視点からMBA生活全般に関してコーチングしてくれます。
  • Johnson Leadership Fellow : 1年生のコアチーム活動を2年生がコーチングするプログラムです。
  • Small Group Session :クラスによっては2年生のTA主導で講義で学んだことの演習を行うSmall Group Sessionが定期的に開かれることがあります。またリクエストに応じてTAとの個別セッションの設定もできることが多いです。

Cornell MBA留学生のRecruiting Statistics

  • 日本人含め、CornellのMBA留学生のうち、6割超が卒業後は米国内で就職しています。留学が初めての海外在住というケースであっても、米国企業からのオファー獲得ケースは少なくありません。
  • Class of 2017-19, Two-Year Non-US Work Authorized MBA Employment Outcomes(出所:コーネル大学調べ)

日本人MBA生の一般的な課題とそれらへのアプローチリソース

  • 英語
    • English Language Support Office (ELSO) : Cornell全体の留学生のため、発音やライティングのセッションを無料で行ってくれるものです。普段は語学の教鞭を取っているFacultyらがボランティアで留学生を教えてくれます。
    • Private Tutor: JohnsonのFacultyとの相談ベースにはなりますが、個人の英語課題を明示し、強い学習意欲を見せた場合、学校側がPrivate Tutorを付けてくれるケースがあります。
    • その他:Faculty、CMC、他学生らに自身の英語トラブルをシェアし、それを克服する熱意・努力姿勢を見せた場合、彼らが快くコーチングリソース/相談相手になってくれることがあります。
  • ネットワーキング
    • Relationships with On-Campus Faculties and Students:前述のCMC、CWGらに加えて、クラスやアサイメントを通じて他学生・Facultyとの関係を構築する機会が多々あります。特にJohnsonはSmall Schoolであることから、学生間、またFacultyとも距離が近いため、そのような機会を容易に得ることができ、それゆえのCommunityの強さは大きな魅力だといえます。アメリカ人特有の関係の築き方や、コミュニケーション方法など、ネットワーキングに必要なTipsを習得する重要な機会になり得ます。
    • On-Campus Networking Event
      • Sage Social:毎週木曜日にビジネススクールで開催されるキャンパス内のネットワーキングイベントです。
      • Alumni Network: LinkedInなどのSNSを活用してターゲット企業で活躍するAlumniに連絡を取りInformationalの設定をお願いできたりします。これにより、企業のことを理解するだけでなく、そのNetworkがInterview Invitation獲得につながったりします。JohnsonのAlumniのみならず、Cornellはアイビーリーグに属する学校の中でも最大級の規模を誇るため”Cornellian”と呼ばれるCornell全体の豊富なAlumni Networkを活用することができます。
  • インタビュー
    • Mock Interview : CMC主催のMock Interviewがしばしば実施されます(学外から専門のアドバイザーが呼ばれることもあります)。Mock Interviewは録画され、アドバイザーのフィードバックとともに、その動画を見直しながら自分のInterview Strategyを組み立てることになります。
    • Chat :カジュアルな形で仲良くなった2年生、Facultyとインタビュー練習やRecruiting StrategyのDiscussionを行います。1年生のクラスメイト同士で業界ニュースのDiscussionや専門知識のクイズを出し合ったりすることもあります。