ジョンソンのカリキュラムは、「MBAの2年間を卒業後のキャリアにいかに役立てるか」という点に主眼をおいています。
在校生として感じているジョンソンの特徴は、「Performance Learning」、「Teamwork & Leadership」、「Flexibility」の3点です。
ジョンソンの授業の多くは、当該分野のフレームワーク・理論を習得したうえで、それを実務に適用する能力を養うことを目的としています。
コア科目のStrategyを例にすると、
といった形をとり、学期終わりには各企業を「Strategyの目線」で見ることができるようになります。
特にコア科目については、数多くのケースをこなしていくことよりも、フレームワークをしっかりと使いこなせるようになることが重視されています。
また、1年目の春学期において、より専門的かつ実践的な Immersion Program を受講することで、コア科目や専門科目の学びを総合的に実践する訓練を行います。
ジョンソンでは、コア科目・エレクティブ科目を問わず、ほぼすべての科目でチームで取り組む課題が出され、カリキュラム面においてもチームワークを重視するジョンソンの姿勢があらわれています。
特に1年目の秋学期には、4~5人のコアチーム(学期中メンバーが固定)で7つの主要課題をこなしていくため、いかにして1つのプレゼンテーション・レポートを作り上げるかというチームプレーが非常に重要となります。
コア科目開始前に「Leading Teams」という科目でリーダーシップスタイルについて学び、各課題を通じて自身のスタイルを固めていくという流れをたどるため、最初はチームの議論についていくだけで必死ですが、1学期目が終わるころには、英語で自分の考えを明確に伝え議論の方向修正をすることができるようになります。
ジョンソンには様々なバックグラウンドをもった学生がおり、各人が非常に異なったキャリアビジョンをもっています。このため、専門科目のベースとなる基礎的な内容(マーケティングやファイナンスなどのコア科目)の多くは1年目の12月までに終わらせ、それ以降は各学生が自身でカリキュラムを組み立てていくことになります。
特に1年目の春学期は、カリキュラムがイマージョンに特化し、一つの分野について必要となる専門知識を学ぶとともに当該分野のプロジェクトなどを実践していきます。このため、1年目の段階で、MBAとして求められるビジネス科目全体を広くカバーした上で、さらに自らの選択分野での理解も深めることができます。
2016年より、ビジネス関連の領域を持つDyson(応用経済学)、The Hotel School(ホテルマネジメント)、そしてJohnson(MBA)の3つが、SC Johnson College of Businessとしてより連携の強い組織へと生まれ変わりました。
これによってDysonとHotel Schoolのマスターレベルの単位が、Johnsonの単位として参入できることになり、Johnsonのクラスのバリエーションがより充実することとなりました。
また、NYCにあるCornell Techでの単位取得、コンセントレーションの制度なども設定されており、多くの学生が活用しています。
さらに、卒業に必要な60単位のうち、13単位はコーネル大学の他の大学院の科目が卒業単位に認められます。このため、他のスクール(HR関係はILRスクール、ビジネスローはロースクールなど)の授業を受ける学生が多くおり、総合大学としてのリソースを活用してMBAの2年間の価値を高めることができるのもジョンソンの魅力の一つです。